July 12 & 15, 2022: 市場で上映! ビデオ展示に初挑戦
50年以上の歴史を持つ府中の台所「大東京綜合卸売センター」で、テレシネ映像のビデオ上映を行いました。
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会期:2022年7月12日(火)、15日(金)
時間:10:00 - 12:00
場所:大東京綜合卸売センター 4通路 ACFスペース「やど(仮)」
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HMD府中ではいままで、オリジナルフィルムの上映を基本としてきました。
しかし今回は、この空間を最大限に活かすスタイルは何かと考えました。
そこで、
- 上映会場に足を運ばない方にHMD府中の活動を知ってもらうこと
- 8mmフィルム所有者に出会うこと
を今回の上映の目的とし、
そのためにオープンな場所での上映を選択し、
8mmフィルム映写機ではなく、光源の強いビデオプロジェクターを使用しました。
実際に、映像に目を奪われてつい足を止めた方々が少なくありませんでした。
そこでは8mmフィルムにまつわるいろんなお話を伺いました。
- 8mmフィルム撮影が好きだった叔父さんの話
- 子どもたちの運動会や学校行事を撮影した話
- たくさんフィルムがあったけど捨ててしまった話
なかでも、フィルムを捨ててしまった方の話を聞くと、いろんな理由があります。
- 映写機が壊れて見れなくなった
- 保管する場所がない
- つまらない映像だからもう見る必要がない
このように、自分が撮影したフィルムには価値がない、と考える方は大変多く、特に撮影者本人だった年配の方にその傾向が強いようです。しかし撮影対象となった子どもの世代になると、その映像を守りたい想いが強いように思えます。
こうした傾向を知ることが、HMD府中の次の活動を決めることにもつながります。
2022年は、ビデオ上映も含め、各所からイベントへのお声がけをいただくようになりました。
今後も、HMD本来のスタイルであるフィルム上映会も定期的に開催しながら、府中市内のフィルムリストをさらに充実させていき、アマチュア・フーテージの保存に繋げていきたいと思います。
卸売センターでの上映にあたり、さまざまなご協力をいただきました。
「ホームムービーの日 in 東京府中」の基盤となっているNPO法人アーティスト・コレクティヴ・フチュウ(ACF)が、期間限定で借りたこのスペースを、ACF事業の展示やイベントで使用するために、ACFメンバー自ら、ペンキを塗り、タイルを貼り、棚を作り、掲示スペースを作り、使用ルールを決め、「やど(仮)」と名付け、市場の方と連携しながらこの場所を作り上げました。
そうしたACFのみなさんの活動を基盤に、かねてからやりたいと思っていた市場での上映が実現しました。
また、2018年3月の上映会でフィルムをお借りした市場内のスパイス店の店主が、他の店舗の方々を誘って見にきてくださり、市場で働く方々の温かみに触れることもできました。
ありがとうございました。