October 10, 11 山形国際ドキュメンタリー映画祭で台湾と日本のホームムービーを上映!

山形国際ドキュメンタリー映画祭2025にて、台湾・日本ホームムービー特集を企画担当しました。

台湾から戦前、1960年代に撮影された貴重なホームムービーが届きました。
台湾の医師が家族のために撮影した愛情あふれるフィルムには、日本の植民地時代に生きた台湾の人々の暮らしが記録されています。

そして、日本からは戦前の酒田、1960年代の山形市内の8mmフィルムを上映しました。

会場は、大正元年に建てられた洋館「旧吉池医院」。

上映当日、小さな会場は立ち見の観客で溢れ、熱気に包まれました。
上映トラブルがあったものの、観客の皆さんの温かな見守りに助けられ、微笑みと笑いに包まれた、これぞホームムービー上映!といった多幸感溢れるイベントとなりました。

また、台湾国立中央大学の准教授で国際女性映画祭(Woman Make Move Film Festinal) の理事長でもある史惟筑先生をお招きして、日本の植民地時代そして1960年代の家族旅行の映像に、ライブによる解説をお願いしました。史先生の社会的、文化的な分析と考察によって、個人の小さな映画に深い感動を与えてくださいました。

また、企画立案当初からかかわってくださった八戸工業大学感性デザイン学部感性デザイン学科助教で映画研究者の戴 周杰(たい しゅうき)さんには、美しい日本語と中国語の通訳をこなしていただきました。

そして戦前の酒田・鶴岡市の映像に残された8歳の男の子(のちの映画館グリーンハウス創設者)を調査し『世界一と言われた映画館』を制作した佐藤広一監督のユーモア溢れる解説と、会場に駆けつけた地元の観客のみなさんのアドリブ解説が、会場の空気を優しく温かく照らしてくれました。(通訳の植田さんには大変な仕事になってしまいました)

また、山形市内の老舗時計店・桝谷時計店の店主、桝谷秀一さんのフィルムは、むさし府中アルキヴィオメンバーで映像作家のヤジマチサト士さんが聞き手となり、フィルムを撮影したお父様の愛情をひしひしと感じながら、会場は微笑みと笑いに包まれました。

会場となる旧吉池医院は、大正元年に建てられた洋館で、保存運動を行う近代建築山形ミュージアム実行委員会のメンバーで、山形映画祭理事の庄司勉さんと一緒に温めてきた上映会企画が実現し、感無量です。

ホームムービーから歴史や文化を読み解く挑戦は、小さな映画をめぐる多様な可能性を見出す試みとなりました。

関係者からは、もっと見たいという声も出て、この企画を今後も育てていけたら...と夢が広がっています。

最後に、この企画を共催し、実現に尽力してくださった国家電影及視聴覚中心(Taiwan Film & Audiovisual Institute)の皆さんに、心から感謝いたします。


台湾&日本ホームムービー特集 小さな映画、大きな宇宙

共催:国家電影及視聴文化中心(TFAI)
ホームムービーとは「家庭の映画」のこと。台湾や日本で、アマチュアカメラマンらが家族を愛情深いまなざしで記録した小型映画を上映する。日本植民地時代の台湾人医師や戦後の台湾人写真家、酒田市の酒蔵社長、山形市の時計店主が撮影した珠玉の映像群が、大正元年に建てられた洋館に甦る。上映中に解説を交えながら、時代や場所を超えて人々をつなぐ“対話のツール”としてのホームムービーの秘められた力を解き放つ。

台湾ホームムービー解説・対話:史惟筑/約90分 丁瑞魚による8mm映像(1935-43)、許蒼澤による8mm映像(1960 年代) 10日、11日 旧吉池医院
日本ホームムービー解説・対話:フィルム提供者/約90分 佐藤久吉による8mm・16mm映像(1935-56)、桝谷二郎による8mm映像(1955-70) 10日、11日 旧吉池医院
山形×花蓮 1960年代への旅音楽:林強(リン・チャン)/協力:花蓮影視基地 11日 旧吉池医院

展示:8mm映写機を触ってみよう!
[日時]1010日[土]、11日[日]16:00-20:00 [会場]旧吉池医院







 

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