青森県八戸市で初開催の「ホームムービーの日」をお手伝いしました!

青森県八戸市で、初の「ホームムービーの日」が開催されました。

この企画は、八戸工業大学感性デザイン学部で映像・文化政策を教える戴周杰(たい・しゅうき)先生が、学生の皆さんとともに作り上げたものです。当日は、司会、受付、映写などの会場運営にも学生の皆さんが挑戦していました。

私は、ホームムービーの日(HMD)府中の世話人として、HMD京橋の世話人で国立映画アーカイブ職員の宮澤さんとともに、映写ワークショップの講師、上映会運営のサポート、シンポジウムのゲストとして参加しました。

数日前まで「フィルムが見つからない」と戴先生も気をもんでおられましたが、奇跡的に地元のネットワークを通じて、30本以上のフィルムを所蔵している方が見つかりました。直前に試写を行ったため、すべてのフィルムを確認することはできませんでしたが、一部を上映しただけでも、昭和50〜60年代の、今は失われた駅前や漁港の風景、子ども相撲や祭りの仮装行列など、魅力あふれる映像が次々と映し出されました。
八戸で映画上映支援活動を行う「白マドの灯」の中心メンバーであり、ライターでもある上平さんが聞き手として登壇。映像を見ながら、普段はあまり多くを語らないという持ち主の方から、撮影当時の背景を丁寧に引き出してくださいました。上平さんは、コメントだけでなく持ち主の方のうれしそうな笑顔までも引き出し、観客の皆さんをいっそうスクリーンに惹きつけていました。
また、フィルムに登場した行事の映像を見ながら、上平さんが「この行事は今も続いているのでしょうか」と問いかけると、客席から「まだやっていますよ!」という声が上がりました。ホームムービー上映ならではの、地域の風習を共有し、現在へとつなげていく瞬間が生まれていました。

私はHMD京橋の宮澤さんとともに映写を担当し、学生さんがフィルムの巻き戻しを担当しました。最初はおそるおそるフィルムに触れていた学生さんも、次第に映写機やフィルムに馴染み、最後には良いチームワークで映写を終えることができました。
また、フィルム上映に学生さんのギター生演奏を加える試みは、学生さん達の個性を活かした素晴らしいアイデアだと思いました。

今回、戴先生に八戸に呼んでいただいたのは、私が企画・運営を行った山形国際ドキュメンタリー映画祭で台湾・日本ホームムービー特集を戴さんに手伝っていただいたご縁からです。

八戸の上映で、フィルムが見つからない場合に備えて、映画祭で上映した山形市のフィルムを持ち込みました。結果的に八戸と山形のフィルム双方を観る、「東北のホームムービー」上映会となりました。そのことで、ホームムービーを俯瞰することができ、その後のシンポジウムでも意義ある話し合いに発展したと思います。

シンポジウムでは、ホームムービーをめぐって会場にいる一人ひとりが思いを語る場となりました。戴先生の温かみあるファシリテーションがとても印象的でした。

この度、本学感性デザイン学部「企画構想演習」(アートマネジメントコース)の期末プロジェクトとして『ホームムービーの日 in 八戸2026』を開催することとなりました。市民の方々が所蔵する8mmフィルム(記念写真やビデオテープ等も含む)を持ち寄り、持ち主の方のお話を伺いながら上映を行います。かつての風景や人々の営み、地域行事などの記憶を呼び起こし、八戸地域の歴史を振り返る機会になればと考えております。
 本企画では、講義の受講生11名が主体となって企画立案、広報、当日の運営までを担当します。理論と実践を往復させながら学びを深める教育的試みとして実施いたします。




<開催概要>
日時:2026年3月28日(土)11:00〜17:00
会場:八戸工業大学番町サテライトキャンパス「ばんらぼ」
定員:プログラム①10名、プログラム②30名(先着順/①、②どちらかの参加も可能です)
参加費:無料/対象:どなたでも/申込不要・直接会場へ

<プログラム>
プログラム① 11:00〜12:30  ワークショップ「8mm映写機を触ってみよう!」
・ファシリテーター:宮澤 愛(ホームムービ―の日 in 京橋 代表/国立映画アーカイブ映画室 事務補佐員)
プログラム② 14:00〜17:00  上映会『八戸地域のホームムービー』&トークイベント
・聞き手:上平美紀(「白マドの灯」プロジェクトリーダー)
・トークゲスト:馬渕 愛(むさし府中アルキヴィオ 代表/山形国際ドキュメンタリー映画祭 コーディネーター)、宮澤 愛
・コメンテーター:小倉 学(八戸クリニック街かどミュージアム 館長兼学芸員/「白マドの灯」代表)

・主催:八戸工業大学感性デザイン学部感性デザイン学科 戴周杰研究室
・共催:八戸クリニック街かどミュージアム「白マドの灯」
・協力:むさし府中アルキヴィオ、ホームムービ―の日 in 京橋実行委員会、NPO法人映画保存協会
・後援:八戸市、デーリー東北新聞社、東奥日報社・東奥日報文化財団、コミュニティラジオ放送局BeFM
・助成:一般財団法人青森県工業技術教育振興会 令和7年度若手研究者助成「八戸地域の映像資源を発掘・発信する実践的研究」



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